幼鳥 - コチドリ


 はじめまして。ボク、コチドリの赤ちゃん 


5月のある日、最近は数が激減しているというヒバリを追いかけて、囀りながら上空を舞う姿を撮影していた。昇ってしまうと、35㎜版換算900㎜相当の超望遠でも点にしか写らないため、昇りはじめと急降下するときが狙い目である。しかし、その動きは神出鬼没で、一日粘ってもなかなか良いショットを撮らせてくれない。
そんなある日、ヒバリが鳴く真下の畑の中央にコチドリがうずくまっているのを見かけた。はじめは怪我でもしているのかと思ったが、時々元気に飛んで行き、また元の場所に戻ってくる。何だろうと思って望遠レンズで覗くと複数の卵が見えた。


こんな場所で繁殖していたのだ。卵は4つ見える。


その瞬間から頭の中がヒバリからコチドリになってしまった。
すぐに生まれるかもしれない、と、直感的に思い、園内を一周して戻ってくると1匹目の雛が生まれていた。あとで調べて分かったことだが、コチドリの雛はすでに幼羽が生えた状態で生まれ、目も開いていて、すぐに歩いて自ら採食するようだ。その通り、この雛もすでに羽があり、親の周りを動いていた。
刺激しないよう、数十メートル離れて35㎜版換算900㎜相当の望遠で狙った。炎天下の畑で、地面すれすれから撮影したので、大気の揺らぎがひどく、大変な撮影であった。



二日後に訪ねてみると、3匹の雛が確認でき、畑を元気に駆け回っていた。まだ大きさは数センチしかなく、まるで綿ゴミが風で転がっているようにしか見えない。
大層かわいらしい。




この子たちが巣立つまで記録しようと決意した瞬間である。
それから約1ヵ月強、毎週撮影に出かけ、写真を撮り続けた。
これも自己満足ではなく、記録として残そうと思い、数万枚の中から選んだ写真で小冊子を作成した。
YILハイパーブックレット「幼鳥-コチドリ」である。




カラス、チョウゲンボウ、ネコ、ヘビ、ヒトなど、あらゆる天敵から身を守り、生き抜こうとする姿には感銘を受けた。この後、子供たちはどうなってしまうのか。



続きはぜひYILハイパーブックレット ヴィジュアルアーカイブ「幼鳥-コチドリ」を参照ください。ブックレットはYILストアで販売中です。
20ページの小冊子ですが、コチドリファン必見です。